右足親指の負傷で1月の大相撲初場所千秋楽を休場した大関稀勢の里(27=田子ノ浦)が1日、東京・両国国技館で開かれた二子山親方(元大関雅山)の引退相撲に土俵入りだけ参加し、相撲は取らなかった。

 稀勢の里は綱とりだった初場所を自身初の休場により7勝8敗で終えた。3月の春場所は初のかど番となる。

 11日のNHK福祉大相撲までの行事には土俵入りのみ務め、稽古再開は未定という。

 「痛みは取れたけど、焦らずにやっていく。けがの功名といういい言葉があるので、それを信じたい」と話した。

 左足首のけがで初場所を全休した横綱日馬富士(29=伊勢ケ浜)も土俵入りだけ行った。

 こちらも稽古を始める時期は決まっておらず「体を慣らしながらやる。気合を入れて頑張る」と春場所を見据えた。