元東海大山形監督の滝公男氏(59)が、来年4月から山形学院で指導者として復帰することが、19日に分かった。滝氏は東海大山形を甲子園に夏6度、春2度導いた名将。04年夏にも母校の東海大翔洋(静岡)を率いて甲子園に出場している。

 山形学院の石川学副校長は「野球部強化だけではなく、人間性教育のためにも指導をお願いしました」と話した。肩書については調整中だが、いずれにしても同氏を学校職員として雇う意向だ。同校は甲子園出場経験はゼロ。当面は春、秋の地区大会を勝ち抜き、県大会に常時出場できるようになるのが目標という。

 滝氏は東海大山形時代、日大山形と2強を形成。当時しのぎを削った渋谷良弥監督は現在山形商で指揮をとっており、かつてのライバルが再び相まみえることになった。