偉大な先輩の姿からパワーをもらった。花巻東高創立60周年記念式典が22日、同校で行われ、OBの日本ハム大谷が参加した。最速165キロの二刀流と初対面したエース右腕・佐藤真生(2年)は「体がデカくてびっくりした。オーラも感じた」と目を丸くした。

 大谷式ストレッチで、球速アップを図る。驚異的な肩甲骨の可動域を誇る大谷は、トークショーで内旋と呼ばれる両腕を内側に巻き込む動きで両肘をくっつけて見せた。佐藤は「普通はあれだけ曲がらない」と驚いた。今でも花巻東には、大谷が在校中に続けてきた肩の可動域を広げるストレッチが伝統として受け継がれている。現在、最速138キロの佐藤は「お風呂に入ったあとに毎日続けています。春には140キロを超えたい」と意気込む。

 今夏の岩手大会はまさかの初戦敗退。今秋の東北大会も初戦敗退に終わった。花巻東は05年以降、奇数年で夏の甲子園出場を続けてきた。佐藤は「今からプレッシャーを感じている。ジンクスを終わらせるわけにはいかない。ライバルの盛岡大付も2季連続で甲子園に出ているし、自分も負けられない」と意気込んだ。