21世紀枠で初出場の不来方(こずかた、岩手)が22日、センバツの第2試合と第3試合を甲子園で観戦した。前日21日の観戦が降雨のために流れてオフになり、この日に振り替えた。割り当てのグラウンド練習をキャンセルしてまで、現地観戦にこだわった小山健人監督(30)は「試合前の時間の使い方や流れを見ておきたかった」と意図を説明。異例ともいえる「2日連続グラウンド練習なし」で本番となる明日24日の静岡との初戦に乗り込む。

 収穫があった。小山監督は「シートノックが終わった後の時間が結構ある。有効に使いたい」と分析。試合当日、記録員でベンチ入りする女子マネジャー川崎日菜さん(2年)は「シートノックは残り1分しかアナウンスがない。自分が時間を測らないと」とタイムキーパー役を志願した。

 選手10人も甲子園での臨場感を堪能した。練習試合で本塁打3発の菊池康太捕手(3年)は「去年より打てている。自信を持って臨みたい。いかに普段通りにプレーできるか」と冷静に話した。