第83回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)の開催可否を問う臨時運営委員会が大阪市内で行われ、予定通りの開催が決まった。大会を主催する日本高野連と毎日新聞社は、東日本大震災からの復興を祈念して「がんばろう!日本」をスローガンに、簡素な大会運営を決断。開会式では入場行進を取りやめ、ほぼ1時間の式を30分に短縮。アルプススタンドの応援でも、ブラスバンドなどの鳴り物応援を禁止する。また入場料収入の一部を義援金として被災地に贈る。日本高野連の奥島孝康会長(71)は「高校生の姿が日本中の人たちにとって一筋の光になることを願っています」と、開催の意義を語った。センバツは戦争による影響で1942年から46年まで中断したが、阪神大震災の起きた95年にも開催しており、史上初の大会中止は免れた。