東大が立大に連敗し、02年秋以来の勝ち点を逃した。7日の1回戦で完封したエース宮台康平投手(3年=湘南)が、左肩の張りを訴えて先発を回避。連投となった柴田叡宙投手(3年=洛星)が5回途中7失点と崩れた。

 東大のエース宮台は、先発することができなかった。自身初の完封から中1日。ベンチ入りはしたが、ブルペン投球は行わなかった。「疲労が残って体に不安があった。調子が戻らず悔しいです」と顔をゆがめた。立大1回戦は今季5度目の先発だった。141球を投げた重みが、ずっしりと左肩にのしかかっていた。

 先発回避を決めたのは、3回戦当日の朝だった。「肩甲骨周りとか肩に張りがあった。張りが無い状態でないと(1回戦と)同じボールは投げられない」。風呂に長めに入るなどしてケアをほどこしたが、疲労の蓄積は思った以上だった。浜田一志監督(51)は柴田叡宙投手の先発を決定。終盤2点差以内なら宮台の救援もあったが、5回終了時で既に0-7まで差は開いていた。

 明大戦に続く、同一カード2度目の先発はかなわなかった。「3戦目を投げることは本当に難しい。でも、まだ法政戦もある。そこに向かって体作りをしていきたい」。昨年は1試合で100球以上投げることすら危ぶまれた。それが今季は3完投し、来秋のドラフト候補にまで浮上した。21日から始まる最終カードの法大戦で全力投球する。【和田美保】