楽天カルロス・ペゲーロ外野手(29)が、推定135メートルの場外決勝2号ソロでチームを7月2日以来の借金1桁に導いた。

 8回1死走者なし。オリックス海田の外寄りスライダーをたたきつぶした弾丸ライナーが、右中間席最上部でワンバウンドして場外へと消えた。「何も考えずに、自分のリズムでいこうと思って打席へ入った。いい感触だった。体がしっかり反応できました」と会心の表情だった。

 直前まで、20打数2安打と不振にあえいでいた。「結果が出ずに苦しい思いをしていた」と悩むドミニカンを救ったのが、同学年のウィーラーだった。「彼に相談したら、もっとボールを引きつけた方がいいとアドバイスをもらった。あの打席は体が突っ込みすぎず、ボールを捉えられた。彼のおかげ」と振り返る。

 そのウィーラーは7回に同点適時打、同僚アマダーも2回に今月5本目の6号ソロ。外国人野手3人の共闘で、楽天が3位ロッテとのゲーム差を7・5に詰めにかかる。