新人王候補の日本ハム高梨裕稔投手(25)が粘投で8勝目の権利を得ながらも、無念の降板をした。

 序盤3回までに4失点と精彩を欠いて苦しんだが、3点を追う5回にレアードの逆転満塁本塁打の援護を受けた。

 1点リードのまま6回のマウンドに上がったが1死から、中村にプロ入り自己ワーストタイの4四球を与えたところでベンチへと下がった。

 ストライク先行が持ち味だが、本調子ではなく、120球を要しての苦心の内容。「反省しかありません。投げる球すべてが制球できず、ストレスをかけるようなリズムの悪い投球になってしまいました。逆転してくれた野手の皆さんに感謝したいです。チームが勝つようにしっかり応援します」と、謙虚に振り返っていた。