巨人が2年連続でリーグ優勝を逃し、今オフのフリーエージェント(FA)補強へ調査を本格化する。広島に82年の球団史の中で3度目となる本拠地胴上げの屈辱を味わった。目前の歓喜を誰も見ず、ロッカーへ消えて行った。高橋監督は「結果として優勝は広島。だからと言ってシーズンは終わっていない。振り返る時ではない」と強烈な悔しさを胸にしまった。

 ポストシーズンの戦いは残されているが、水面下で来季への準備は進行中。3季ぶりのリーグ優勝奪回へ、戦力補強に本腰を入れる。今オフにFA権行使の可能性のある他球団の主力選手の動向を注視しており、調査を継続中。野手ではオリックス糸井、中日平田、大島、日本ハム陽岱鋼、投手では西武岸、DeNA山口が対象となりそうだ。