日本ハムが思わぬ形で今季9度目のサヨナラ勝利を飾った。ソフトバンクが西武に敗れたため、優勝マジックを2つ減らして「3」となった。

 延長11回、先頭の大谷翔平投手(22)が中越え二塁打で出塁し、チャンスメーク。2死三塁となり、ブランドン・レアード内野手(29)への初球が暴投となり、三塁走者の大谷が生還。三塁側ベンチから日本ハム・ナインが飛び出し、サヨナラのホームを踏んだ大谷の元へ。陽岱鋼、中田、中島、西川らが駆けより、両手を挙げて本塁ベース上で喜ぶ大谷は次々とペットボトルの水がかけられるなど、手荒い祝福を受けた。

 8回に同点打も放っていた大谷はヒーローインタビューに登場。「すごいうれしいです。(延長11回に暴投となった瞬間は)いや、もう、うれしくて、無我夢中で走りました」と、興奮冷めやらぬ様子。チームメートからの祝福も「これなら何回受けても、うれしい」と笑みがはじけた。

 優勝マジック「3」となり、自身初のリーグ制覇も目の前に迫ってきた。「勝つだけなので、一戦必勝で、全員野球で頑張ります」と、声を張り上げた。