関西の大学球界からトップで、巨人の2位指名を受けた近大・畠世周投手(4年=近大福山)は、早速色紙に「挑戦」と書き、意気込みを表した。「思ったより高い評価をいただきました。これからたくさんの挑戦ができる。これは、だれもができることではないと思っています」と前を見据えた。

 東大阪市の近大キャンパス内で、田中秀昌監督(59)とドラフト会議のテレビ生中継を見守った。2位で名前が挙がると、表情が一気にゆるんだ。

 大学通算成績は46試合に登板し13勝13敗、266回を投げ、216奪三振、防御率2・03。10月15日の京大戦(わかさ京都)が最後の登板。遊離軟骨による右肘痛を発症した9月3日同大戦以来ながら、初回に150キロをマークし、握力の低下で5回2死三塁で交代するまで1安打6奪三振無失点。これ以後も、練習は続け「きょうも午前中は練習しました」と言う。

 「巨人の現役では菅野さんを一番の目標としたい。そして桑田(真澄)さんのような緩急をつけた投球を目指し、日本を代表する投手となりたいです」と、プロで追い求めるスタイルを頭に描いていた。