オリックスから4位指名を受けた都城(宮崎)の最速151キロ右腕、山本由伸投手(3年)が20日、同校で会見に臨んだ。ドラフト会議をテレビ中継で見守り、指名されると険しかった顔がほころんだ。抱負を問われ「自分らしさを忘れずしっかり頑張りたい」と意気込んだ。

 「オーラがある」と、日本を代表する投手前田健太投手(ドジャース)が目標だ。動画等で研究しているわけではない。だが同投手も得意にするツーシームの精度アップがプロでのカギを握ると感じている。高2の夏前から習得を始め、深めと浅めに握る2種類を操る。深めに握った時は「130キロ台でスプリットっぽくなる」と言う決め球だ。変化球は他にシンカー、カーブ、カットボール、チェンジアップ、スライダーも投げるが、特に自信を持つスライダーと併せ「上でしっかりやるためにも、ここぞの時にいい球を投げられる確率を上げたい」。さらなる高みへ夢を膨らませている。