磐田東3年の加藤脩平外野手(17)が、巨人から育成2位指名を受けた。

 磐田市内の学校で、支配下選手の発表後もインターネット中継を見つめていた。そしてちょうどCM明け、大型スクリーンに表示された自らの名前が目に飛び込んだ。同じ会議室で見守っていた同学年のチームメートと、校舎の外で待っていた野球部の後輩から大きな歓声がわく中、本人はあぜんとしたまま。「ボーッとしていたので…」と苦笑いだった。

 「このまま(名前を)呼ばれないかなと思ったので、呼ばれて良かった。今まで自分1人の力ではなく、いろいろな人に助けられてきたので、試合に出て活躍をして恩返ししたい」

 加藤は178センチ、83キロのガッチリ体形で、高校通算28本塁打。高校では最速143キロの本格右腕だったが、今後は外野手に専念する。巨人についてのイメージは「伝統のある球団なので、名前に恥じない選手になりたい」。憧れの選手を聞かれると、しばらく悩んで「高橋由伸監督です。同じ左打者なので、打ち方についていろいろ聞きたいです」と答えた。

 同校からは、14年にソフトバンクに育成2位指名で入団した斎藤誠哉投手(20)以来2人目のプロ野球選手となった。