やはり縁があった。東北福祉大の長坂拳弥捕手(22=高崎健康福祉大高崎)が阪神に7位指名された。高校時代も阪神からリストアップされていたが、「大学でしっかり力をつけてから」とプロ志望届を出さずに進学。4年越しの「ラブコール」に「指名していただいて本当にありがたいです。プロで長くやれるような選手になりたい」と話した。

 肩の強さが売りだ。2秒を切ればプロでも優秀と言われる、捕球から二塁への送球タイムは1秒9。西武などで活躍した大塚光二監督(49)は「捕ってからの速さ、フットワークは申し分ない」と言う。打撃も昨春には仙台6大学リーグで首位打者、今秋には打点王を獲得。大塚監督は「勝負強さを持っている」と評した。金本監督、矢野コーチは大学先輩と、タテジマを着る運命にあった。「矢野さんには捕手としてすべてを聞きたい。1年目から活躍できるよう、レギュラーを取れるように頑張りたい」と力強かった。