中日はドラフト会議で明大・柳裕也投手を1位指名。競合抽選の末、交渉権を獲得した。森繁和監督は会議終了後、東京都府中市の合宿所に駆けつけた。

 「中日のドラフト1位のプライドを持って、有終の美を飾ってほしい」と伝えた。

 「いい顔をしている。力強さを感じた。家が近いので来たんだ。(自分は)これが最後のドラフトかもしれないが(柳を引き当て)十分でしょ」。

 1位指名は直前に作新学院・今井から柳に変更したという。「うちに今一番必要なのは、俺が使いやすい投手。高校生にも素晴らしい投手がいたけど」。

 抽選では先につかんだ封筒が当たり、ラミレス監督の横で小さくガッツポーズした。「完璧。俺の仕事は100点だ」と全体を総括した。

 「うちに今一番必要なのは、俺が使いやすい投手。1位は高校生にも素晴らしい投手がいたが丈夫そうな投手を、と。柳は緩急をうまく使いゲームを作れる。先発ローテに入ってくれると思う」。