えっ? キャッチャー!? 来季2年目を迎える阪神高山に異例の練習が課されることが20日、判明した。中村外野守備走塁コーチが「(秋季)キャンプではキャッチャーの動きもやってほしい。(捕手練習をすれば)どれだけワンバウンドの捕球が難しいか分かる」とプランを明かした。

 これまでも秋季練習では本職の外野ではなく、三塁でノックを受けるなどの守備練習をしてきた。ただ、それはチャージ&スローイング矯正とゴロ捕球が目的。内野の動きを本職に生かそうという工夫だった。だが、今回の捕手練習は少し意味合いが違う。外野手からの送球を受け止める捕手の「気持ち」を理解しようという趣旨だ。

 今季は球団の新人史上最多のシーズン136安打を記録。来季はレギュラーの筆頭候補だが、課題はセ・リーグ外野手で最多6失策の守備。この日の全体練習後には中村コーチとマンツーマンで特守を敢行し「意識することはたくさん。一気に全部は出来ないけど、少しずつ良くなっていくようにしたい」と守備力向上を誓った。運命のドラフトから1年。高山がさらなる成長を目指す。【桝井聡】