中日4位指名の新潟医療福祉大4年の笠原祥太郎投手(21=新津出)は一夜明けた21日、新たな心境を語った。「1軍で長く活躍する選手。山本昌さんのようになりたい」と、中日一筋で50歳の昨季まで現役で活躍した同じ左腕の大先輩を目標に掲げた。

 眠気も消し飛ばして、飛びっ切りの笑顔だった。ドラフト当日は、新潟市の実家に帰ると新津時代の仲間が待ち受け祝福。LINEだけで100件届いたメッセージも、すべて返した。就寝は午前1時過ぎで同4時半起床。同6時半からの朝練習にも参加した。「4位という素晴らしい順位。素直にうれしい」。喜びが、自然と柔らかい表情に表れた。

 今日22日は関甲新1部リーグの白鴎戦が行われる。「何らかの形でマウンドには上げる」と佐藤和也監督(60)は明言しているだけに、大学での“ラス投”になる。白鴎大には阪神1位指名の大砲・大山悠輔(4年=つくば秀英)がいる。「今後も戦う可能性があるから、抑えたい」。そう話した笠原は「まず、力をつけて1軍で通用する選手になりたい」と早くもプロに思いは飛んでいた。【涌井幹雄】