今季国内FA権を取得したDeNA山口俊投手(29)が8日、権利行使の意思を表明した。横浜市内の球団事務所を訪れ、申請書類を提出した。

 囲み取材では「選手としてせっかく取れた権利ですし、自分の評価を、プロ野球選手として聞きたい気持ちが強くなりました」と説明。今季初めてCSに進出し、来季以降優勝を狙うチームにとって、11勝した右腕の流出は大きな戦力ダウンとなる。この日の朝まで行使するか否かを悩んだと言い「チームに対する愛着もある。これから優勝できるチームだということもプレーしてきてすごく感じている。その中で自分がFAする意味も分かっている」と話すと、目から涙があふれた。

 チームは宣言残留を認めている。高田GMは「よその球団の話を聞いて、またDeNAでやろうと思ったら、我々は喜んで待ってるからと伝えた」と話した。