中日が平田良介外野手(28)とチーム黄金時代の主力に並ぶ長期契約を結ぶことが19日、分かった。この日、名古屋市内の球団事務所で契約を更改した平田は「複数年」としたが、西山球団代表は同じく複数年契約の大島よりも長くなることを示唆。5年とみられる。

 「価値に恥じないプレー、行動をしないといけない。中日の先頭に立って引っ張りたい」とさっそく自覚を見せた。近年では14年オフに山井が結んだ3年があり、この日契約更改した大島も3年。平田も含め、いずれも初のFA権取得の年に権利行使せず残留したケースになる。5年契約となると08年オフの井端、荒木、森野以来。平田は来年3月で29歳と若く、5年満了しても33歳。まだまだ脂の乗り切った年齢だ。

 年俸は今季から5000万円増の1億2000万円で、活躍に応じて見直される変動制のもよう(金額は推定)。契約期間内に互いに破棄はできず、トレード対象にもならない付帯条項がある。近年では異例の5年6億円ベースの契約に、西山代表は「いてくれないと困る選手。今回定めた年数は変わらない」と希望を込めた。

 今季は股関節、腰、肩と立て続けに故障した。初の複数年契約で責任は増した。今オフはウエート以外にもフラフープを使って股関節の柔軟性を高めている。「離脱のないシーズンにする」と決意を語った。【柏原誠】

 ◆主な長期契約 巨人が95年10月、高麗大の趙成■投手と8年契約を結んだ(7年で退団)。松中(ソフトバンク)は06~12年に7年契約。中日では井端、荒木、森野が09年から13年まで5年契約を結んでいる。

※■は王ヘンに民