日本ハムはオリックス戦で、今季2度目のサヨナラ負けを喫し、連勝が5で止まった。打線は再三の好機を生かしきれず、最後は延長12回の土壇場で押し切られた。5月初黒星となったが、ゴールデンウイーク中の8試合は6勝2敗と大きく勝ち越し。大型連休で息を吹き返したチームは上位浮上へ、明日9日から本拠地の札幌ドームで仕切り直す。

 全力を尽くしたが、及ばなかった。延長12回までもつれた接戦の結末は、今季2度目のサヨナラ負け。連勝も5でストップし、5月初黒星を喫した。栗山英樹監督(56)は「一生懸命やっていても、こういうことはある」と、敗戦を受け止めた。8投手をつぎ込み、勝利への執念は見せた。最後は8番手の榎下が痛打を食らったが、責めることはなかった。

 あと1本が、遠かった。同点の7回には無死一、二塁の好機を生かせなかった。延長12回も1死二塁の勝ち越しのチャンスを逃した。ともに凡退した中田は「チャンスで打てなかった。僕の力のなさ。それだけです」と、4番として責任を感じていた。歓喜に沸くオリックスナインを見て、悔しさは膨れあがった。

 この日が最終日となったゴールデンウイークは、最後に手痛い負けとなったが8試合で6勝2敗と大きく勝ち越した。けが人が多かった状況から、徐々に戦力も整い、本来の実力を発揮し始めた。栗山監督も「完全にムチを入れている。今頑張らなきゃ、先がない」と、巻き返しへなりふり構わない姿勢で臨んでいる。

 苦しい日々を過ごしてきた選手も、目の前のプレーに全力を尽くそうと必死だ。思いが形になった大型連休が終わり、大型連勝も終了。栗山監督は「何とかしたかったけど、まだまだ足りないものがある」と、チームにムチを入れた。明日9日からは札幌ドームで4位西武との2連戦が控える。本拠地で仕切り直し、5月反攻を本格化させる。【木下大輔】