本拠地に大アーチを架ける。日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔内野手(18)が、5日のヤクルト戦に「5番三塁」で先発出場。札幌ドームでデビューを果たす。予行演習となった4日の公開練習では、41スイングで5本の柵越え。「大きいのを打つということを頭に置いておきたい」。6日の佐藤由規投手(18)とのルーキー対決を前に、まずは衝撃の本拠地デビュー弾を狙っている。
札幌のファンにも衝撃を与える。言葉は選びながらも、中田の脳裏にはデビュー弾が描かれていた。「大きいのを打ちたいけど、まずは次につなげる意識を持ってやりたい。でも大きいのを打つということは頭に置いておきたいです」。本拠地デビューのヤクルト戦。名刺代わりの1発をスタンドへと届けるつもりだ。
“肩慣らし”は終えた。公開練習となったこの日のフリー打撃。打撃ケージに入っただけで、4660人が詰めかけたスタンドからは拍手が起こった。5スイング目に左中間席へ第1号アーチ。拍手は歓声へと変わった。「今日はちょっと力が入りました。ファンの人たちに、柵越えで喜んでもらえたのであればよかったと思う」。合計41スイングで5本の柵越え。札幌ドームでのプレーの感覚を、じっくりと確かめた。
梨田監督は「5番サードで使います。まだ前売り(チケット)はあるからね」と、予告通りの先発起用をあらためて明言した。不安の残る三塁守備にも、ノックを終えた中田は「自分の感覚では土(のグラウンド)よりマシでした。素直にグラブが出せます」と手応えを感じた様子。打席に集中できる環境は整った。
グラウンドを離れても、ストレスを感じることなく札幌ライフを満喫している。前夜、昨年12月以来となる北海道上陸。初めて合宿所の食事を口にし「すごくおいしい」と舌鼓を打った。この日の練習前には、昨季から選手間で恒例となっているロッカー室での卓球にも初参戦。腕前には自信を持っていたものの「小谷野さんとか飯山さんとか、思ったよりうまいんです。すごかった」とビックリ。だがダルビッシュとの対戦では10-9と接戦の末に勝利をおさめ「ダルさんは弱いです。僕と同じくらいですかね」と白い歯を見せた。
練習後にはサインボールのほかに、つけていたリストバンドもスタンドへ投げ入れた。「たくさんの人たちが声をかけてくれる。その人たちのためにもやっていかないと。何も考えずに思いっきりいかないとダメだと思う」。6日にはライバル由規との初対決。決戦の前に、景気づけの1発をぶちかます。【本間翼】



