<ソフトバンク4-5ロッテ>◇26日◇福岡ヤフードーム

 ロッテが王ソフトバンクの連勝を5で止めた。西岡剛内野手(23)が、あと三塁打が出ればサイクルヒットという4安打2打点の大暴れ。YFK不在に苦しみながらもルーキー伊藤義弘投手(25)がピンチを断つなど、早くも総力戦でしのぎきった。連敗を2で止め一息をついた。

 西岡が目覚めた。3回無死一塁。カウント2-1から真ん中に入ったスライダーを鋭く振り切ると、打球は失速せずに右翼ポール際最前列に飛び込んだ。「追い込まれていたので何とか走者を進めるように引っ張りに行ったら、うまいこと打つことが出来ました」と自画自賛。今季チーム1号となる2ランでチームの連敗を2で止め、ソフトバンクの連勝を5で止めた。

 スピードだけじゃない。3年計画で取り組んだ肉体改造の最終年となる今季は、体重8キロ増の80キロまで増量。開幕戦こそ4打数無安打に終わったが、その後は5試合連続長打を放ち、確実にパワーアップした姿を見せつけた。この日も初回先頭で143キロ直球を左中間へ二塁打を放つと、4回には中前打。三塁打が出ればサイクルだったが、残る2打席は投ゴロと左前打で記録達成はならなかった。

 それでも4安打2打点で、現時点で5打点はチーム打点王という勝負強さも誇る。バレンタイン監督は「体が強くなり自信を深めている。1年通して活躍すれば超一流になれる」と断言した。毎日打順が入れ替わるボビー采配の中で、開幕から打順が変わらないのは西岡だけ。「僕は(先発で)一番年下だけど、上下とか関係なくチームを引っ張っていきたい」と自覚十分に話した。

 28日は本拠地、千葉マリンで開幕戦を迎える。「3連敗で千葉に帰りたくなかったので良かったです。絶対に負けないという気持ちがホームランの打球に乗り移った」と笑顔で話した。球界のファッションリーダーとしても知られるが、今年はリストバンドなどモデルチェンジせずに臨んでいる。「外見じゃなく野球で目立ちたい」と気合十分。ここ2試合をサヨナラと逆転で連敗した嫌な流れを若きチームリーダーが断ち切った。【鳥谷越直子】