<ヤクルト2-6阪神>◇18日◇神宮

 雨が降ろうがヤクルトが粘ろうが、虎は止められない。5連勝だ。1-1と同点に追いつかれた直後の5回表。この日3度目の満塁で、6番鳥谷が右前に落とす勝ち越し打。続く矢野は初球打ちだ。押せ押せムードに乗って中前に抜けた2点打は、今季50打席目で初の適時打だった。

 鳥谷

 チャンスだったし積極的に打ちにいった。(4回裏に)追いつかれた直後に点が取れてよかった。

 矢野

 これが初タイムリーというのは寂しいね。(同じ学年の)金本が2000本安打、下柳が完投してすごい刺激を受けている。オレも頑張って2人の刺激になりたい。

 天に誓って、負けられない一戦だった。午前中から試合終了まで、そぼ降る雨が人工芝をぬらしていた。横浜スタジアムは中止だったが、神宮球場は午後4時30分に開門していた。「やるんかいな」。メンバー交換で渋々ベンチを出た岡田監督が、雨滴に顔をしかめた。

 適時打の矢野は「(先発の)安藤も悪天候の中で頑張ってくれていた」と意気に感じていた。開幕投手の安藤が前回、11日横浜戦で完投しながら無縁で初黒星を喫していた分も、つながる攻撃で借りを返した。「雨の中の1勝も晴れの1勝も変わりはないからな」。雨にも負けず、エースにも面目を保てた。

 17試合目での貯金11は2リーグ分立後、76年と並ぶ史上最速ペースで、2位中日に3・5ゲーム差をつけ、早くも独走ムードが漂い始めた。【町田達彦】