広島ブラウン監督激怒、梵を“懲罰交代”
<広島1-0巨人>◇19日◇広島
広島マーティー・ブラウン監督(45)は19日、巨人2回戦の5回表に、一度は守備についた梵英心内野手(27)をベンチに退ける“制裁交代”を発令した。凡退後にヘルメットをたたきつける行為を、黙って見過ごすわけにはいかないとして「私の中での大切なルール」(同監督)を貫いた。チームは1-0で今季巨人戦初勝利で4連敗を脱出したが、指揮官はどうしても譲れないものがあったようだ。
ついに堪忍袋の緒が切れた。0-0で迎えた5回表、マウンドには広島先発高橋、打席にはこの回先頭のラミレス。1ストライク後、ブラウン監督がゆっくりと球審に近づいた。広島市民球場が一瞬どよめく。交代だ。だが、破壊力抜群の巨人打線を、ここまで散発3安打と好投する高橋を下げる理由はない。交代はなんと遊撃梵だった。イニングの頭からではなく、あえて守備に付かせてからの“制裁交代”を告げると、監督は何事もなかったかのようにベンチに引き返した。
試合後、ブラウン監督は「私は監督として大切なルールを設けている。そのルールに抵触する彼の行為にカッとなった」と説明。懲罰交代の理由は直前の4回裏、梵の行為にあった。2死走者なしで、この日2打席目はあえなく三ゴロ凡退。ベンチに退く際に、コーチに手渡すべきヘルメットを、思い切り地面にたたきつけた。
確かに梵にはストレスのたまる試合展開だった。2回1死一塁で迎えた最初の打席では、巨人先発木佐貫にバットを真っ二つに折られ投直。4回表の守備では、ベースカバーに入った自らの落球が原因で巨人坂本に二盗を許した。捕手・倉の送球は完全にアウトのタイミングだった。梵は「悔しい交代? ハイ」とだけ応え、球場を後にした。
「落球? 積極的にいった上でのミスは仕方ない。それ以上に野球に対して、コーチやスタッフに対して失礼な行為をした」とブラウン監督。指揮官はこの日、個の暴走を許さない確固たる信念を貫いた。【佐藤貴洋】
[2008年4月20日10時31分 紙面から]
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