<巨人2-4楽天>◇29日◇東京ドーム
巨人ラミレスは一塁に到達すると、慣れたしぐさでひじ当てを外した。6回だった。先頭で右前打を放ち、この時点で打率を3割4分2厘まで上げた。阪神新井を抜き、打率でもトップとなった。すでにトップだった17本塁打、45打点と合わせて3冠。「(中盤にさしかかった)この時期に3冠はうれしい。でもまだ早い段階だからね」と笑った。
この日で23試合連続安打だ。巨人では歴代3位タイの記録。現役選手だけならば昨年の小笠原と並び最長記録だ。けが人やゴンザレスの離脱などで打線が日替わりする中、巨人がズルズルと失速しないのはラミレスの功績が大きい。原監督も「どんな敵が来ても自分の形で立ち向かう姿は素晴らしい」と、あらためて絶賛した。
外国人のリーダーとしての自覚を持ちプレーだけでなく、球団との話し合いにも表に立つ。ゴンザレスの薬物違反については、代表して清武球団代表から話を聞いた。試合後に1時間も残って話をした。弟分のゴンザレスの無実を信じ「彼とは宗教的にも同じだし、信頼できる仲間なんだ。うそはついていないはずだ」と心から訴えた。
周りのために真剣になるからこそ、周囲からの信頼も厚い。不調だった阿部にもアドバイスを送り、不振脱出を助けた。人柄と打撃の技術に絶対的な安定感を感じさせる。そして何より、5月4日に4番に復帰してから4割4分3厘、10本塁打、29打点。これを頼もしく思わないチームメートは1人もいない。【竹内智信】



