阪神の快進撃に貢献してきた1、2番「赤平コンビ」は、平野の負傷離脱で一時的に“解体”された。北海道のほぼ中央に位置する赤平(あかびら)市が、コンビの復活を待ち望む。

 4月末、同市HPに書き込みがあった。「阪神の『赤平コンビ』にあやかって、市をPRしたらどうか?」。かつて炭鉱都市として栄えた赤平市だが、現在の財政は厳しい状況。そんな中、復興プランの一環として「赤平コンビ」との“タッグ結成”を提案された。もちろん、財政を考えれば、PRに多額の資金を費やせない。さらに北海道は日本ハムの地元。積極的なアプローチはしづらいが、同市広報担当によると今後も注目し続ける姿勢だ。

 平野は「ありがたいことですよね」と、北国からの応援を歓迎。右ふくらはぎ痛で戦線離脱中だが、再び「赤平コンビ」を結成すれば、赤平市のPRにもつながる。阪神では過去、下柳が地元長崎県のブランド大使、現ヤンキースの井川が地元茨城の「いばらき大使」に任命された。「赤平コンビ」が赤平市復興のシンボルとなる可能性もある。