先発投手不足に悩むソフトバンクが、2日連続でアクシデントに見舞われた。3日、大隣憲司投手(24)が左手小指打撲のため、出場選手登録を抹消された。大隣は2日夜に福岡市東区の西戸崎付近を乗用車で走行中、併走車の車線変更による接触事故に巻き込まれ、左手小指を強打。そのまま病院で検査を受けた結果、骨には異常なかったが、痛みが残っているため、首脳陣と協議して登録抹消が決定した。

 この日、大隣は球場に姿を見せたが、グラウンドでの練習には参加せず、広報を通じて「チームの大事な時にこういう形で離脱してしまい、また、ファンの皆さんにもご心配をおかけして本当に申し訳なく思っています」とコメントした。

 チームは、前日2日にエース和田毅投手(28)が左ひじ炎症のため戦線離脱したばかり。相継ぐ主力投手の負傷に、秋山幸二監督(47)も「頭が痛いよ。めまいがしそう」と頭を抱えるばかりだ。

 大隣については最短で13日巨人戦(福岡ヤフー)での復帰を目指しているが、高山郁夫投手コーチ(46)は「事故なので、むち打ちや後遺症があるかもしれない。状態を見て今後のことを決めたい」とスローイング再開時期すら不透明。1週間投球練習を控えた場合、21日までの交流戦中の復帰が厳しくなる。

 先発の柱2枚を欠くことになり、5、6日の広島2連戦(マツダ)の先発投手は、2軍からの緊急昇格でまかなう予定。この日1軍合流したジャスティン・ジャマーノ投手(26)と、2軍調整中の大場翔太投手投手(23)が候補に挙がっている。交流戦で好調に白星を積み重ねてきたソフトバンクに暗雲が漂ってきた。

 [2009年6月4日12時2分

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