日本ハムのドラフト4位運天ジョン・クレイトン投手(浦添工=17)が11日、「ギャル文字」導入の検討をスタートした。外国人登録選手を除くと今季、登録名の字数が球界最多。ファンから求められるサインに苦悩しており、名前の頭文字のアルファベットをとって「UJC」と表記することを視野に入れ、新サインを決定することになった。

 入寮3日目のこの日、切実な胸の内を明かした。「(サインは)今のままじゃダメかも。今後は先輩などにアドバイスをもらって考えていきたいです」。千葉・鎌ケ谷の2軍施設で、サインを求めるファンに早くも対応し「運天ジョン」までの暫定サインでしのいできた。「クレイトン」を省略しており、フルネームでないため不完全燃焼だったことが、発案のきっかけだった。

 米国人の父と日本人の母を持つ高校生らしい、若い発想だった。アイドルグループ「AKB48」は秋葉原の略称アキバからとったもの。空気が読めないを意味する「KY」などギャル発祥とされる、アルファベット略語ならスピーディーかつ簡潔にフルネームを記せるという利点を持つ。そのため「活躍したら『UJC』にしたい」という1つのプランが浮上した。

 日本ハムは運天を筆頭に、長い選手登録名の宝庫。運天は「・」を入れて11文字。続いてダース・ローマシュ匡投手(21)の10文字、3番目はダルビッシュ有投手(23)の7文字とチームメートで球界トップ3を独占する。12日開始の新人合同自主トレを前に、直面した想定外のプロの壁。運天が「KY!!」(今日こそ野球!!

 を、意味するそう)に集中するための壁を1つ越えた。

 [2010年1月12日9時19分

 紙面から]ソーシャルブックマーク