<横浜14-6阪神>◇20日◇横浜スタジアム

 真弓政権下で最悪の「投壊」だった。先発ケーシー・フォッサム投手(32)が横浜打線に着火し、送り出した5投手が全員ヒットを許す大炎上。「勢いを止められなかった。1度、勢いを付けると、止めるは大変だ」と指揮官も手の施しようがなかった。昨年の就任以来、ワーストの14失点で監督通算100敗目(100勝)を喫した。

 味方打線に4本のアーチが飛んでも、これでは勝てない。先発左腕は5月15日の楽天戦を最後に勝利から見放されているが、不安定な立ち上がりがその原因でもある。「ホームランが出やすい球場で、低めに集めないといけなかった。そこが反省だ」と3被弾に表情を曇らせた。

 攻撃面は5戦連続の2ケタ安打と好調をキープしている。それだけに投手陣の出来が勝敗を分ける。今季最多を更新する貯金「8」をかけた戦いで、5度目の敗戦。「そんなことは気にしていない」と真弓監督は言ったが、巨人追撃に守備の安定感がほしい。

 [2010年6月21日11時8分

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