「左腕バスターズ」で首位奪取や!

 宿敵巨人に迫る阪神が25日からヤクルト3連戦(神宮)に臨む。貯金を今季最多8に伸ばしたが、真弓明信監督(56)は24日、「2ケタにいかなアカン」とさらにチームに号令をかけた。中日、巨人との上位対決が待っており、足場を固めておきたい考えだ。厳しい戦いが予想されるが、頼もしいデータがある。今季は相手の先発左腕に対し、18勝5敗1分けと圧倒。ヤクルト石川、中日チェンらとの対戦が予想されるが、完全攻略で貯金を荒稼ぎする。

 米子空港から東京に飛び立つ直前、指揮官はチームに力強くゲキを飛ばした。貯金は今季最多の「8」に伸ばしたが、まだ満足できない。「2ケタにいかなアカン。勝ち負けは計算できるわけじゃないが、とにかく1つ1つ勝っていって」。上位チームとして足場をしっかり固めることが重要。視線の先には、宿敵がいる。中日、巨人と上位球団との対戦が待っている。その意味で今回の敵地ヤクルト戦でさらに勢いに乗りたい。「ジャイアンツとウチは戦っていて、あまり強いと感じていないと思う。勝ち越しているしね」。苦手意識はなく、一気の首位奪取も見えてくる。

 巨人戦を含めた今後の3カードでは要所で主力左腕が登場する可能性が高い。ヤクルト石川、中日チェン、巨人藤井…。今季の真弓阪神にとって、頼もしいデータがある。左腕が先発した試合は、18勝5敗1分けで4連勝中とめっぽう強い。特にマートンの4割5分2厘を筆頭に、新井、平野と上位打線が高打率を残している。打率3割8分の新井は少し驚きの表情を浮かべた。「そんなに打っているの?

 自分でも分からないが、体が開かずに打てているということだろうね。チームのために、いいところで打ちたい」。左腕攻略で確実に白星を拾えば、自然と貯金の数も2ケタに到達するはずだ。

 この日は東京入りして、すぐに神宮球場の室内練習場に向かった。金本や城島ら全選手が参加して、汗を流した。雨天中止もあり、横浜、広島と2試合ずつを消化。今後はカード3連戦が続き、リーグ戦も熱気を帯びてくる。真弓監督は言う。「区切っていった方が目標は作りやすい。オールスターまでに1つでもたくさん貯金して後半戦に臨みたい」。サッカーW杯が終わった後は、阪神が主役-。その流れを巨人戦までの3カードで形作る。【田口真一郎】

 [2010年6月25日10時58分

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