<巨人8-10阪神>◇2日◇東京ドーム

 有言実行の活躍で、チームの激勝に貢献した。前夜、本拠地甲子園のお立ち台で「明日から東京(で巨人戦)なので、気合入れて頑張ってきます」と絶叫した阪神新井貴浩内野手(33)が、広島時代の07年8月10日以来(対ヤクルト、広島)となる1試合5安打の大当たりでチームを勝利に導いた。

 7回に2点返し、なお無死三塁の場面では、巨人セットアッパー久保のフォークボールに食らいつき、最後は左手だけで中前へと運んだ。1点差に追い上げ、この回11人の猛攻に勢いをつけた。「とにかく何とかしないといけないと思って打席に入った」。相手の勝利の方程式を崩す一打に、塁上では誇らしげに、ベンチに向かって右手を挙げた。これが、この日3安打目。さらに2本の安打を重ね、5打席連続安打とした。

 必死の思いが結果につながっていた。2回の守備。新井は2死一、二塁の場面で1番坂本の正面にきた打球を後逸。二塁走者の生還を許す失態を犯していた。「何とか試合の中で取り戻そうと思っていた。気持ちは熱く、頭は冷静に、かな」。失策は今季10個目となったが、バットで帳消しにした。

 「5安打?

 いつ打ったか覚えてないよ。それにしても今日はタフな試合だった。でも、明日が大事だね」。心地よい疲労感を感じながら、新井は軽い足取りで帰りのバスに乗り込んだ

 [2010年7月3日11時15分

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