阪神平野恵一外野手(31)が、志願の「休日返上」で後半戦に備えた。26日、甲子園での練習に参加。球宴出場組の城島、藤川、久保、マートン、ブラゼルは予定通りに休養したが、平野が唯一、自主参加した。「少しでもチームに迷惑をかけないように練習しないと。僕の場合は調整ではなく練習。課題はすべてですよ」と背番号5は汗をぬぐった。

 球宴では大きな刺激を受けた。第1戦はセ首位打者として先発起用され、2戦目は6年ぶりに遊撃の守備も経験。「楽しみたかったけど、まさかのスタメン、まさかのショートストップ。(遊撃は)ボールが来るな、来るなと思った。初めてですよ」。2戦目はオリックス平野との「平野対決」でフォークを打って中前打。「ヒットはあまり覚えてないけど。フォークでしょ?

 あいつ、ばかやろう」と苦笑い。ただお祭り気分は25日の休日1日で振り払った。

 「これから厳しい試合はたくさんある。練習して優勝に貢献したい。(首位打者は)気にしてないです。シーズンが残り2日なら頑張るけど」。虎のガッツマンは、練習でも試合でも全力プレーを貫く覚悟だ。

 [2010年7月27日11時56分

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