<広島5-3中日>◇16日◇マツダスタジアム

 中日和田一浩外野手(38)が自己最多となる34号2ランも空砲となった。3回、2死三塁。広島前田健の甘く入ったスライダーを左翼2階席のバルコニーに突き刺した。実に42打席ぶりのアーチは、マツダスタジアムでは今季7本目。それでも「勝つか負けるか。今はそれだけ。個人の調子や記録は関係ない」と話した。

 6回にも中前打。試合前の練習で落合監督から声を掛けられ、身ぶりを交えてもらったアドバイスが効いたようだ。それでも2点を追う9回、2死一塁で遊ゴロに倒れて最後の打者となった。久々に手に残る感触もチームが負ければ意味はなかった。

 あと1本が出ない。広島よりも多い10安打を放ちながら10残塁。6回には1死満塁と勝ち越しのチャンスを作ったが、谷繁が空振り三振。堂上直に代わって代打出場した堂上剛が一ゴロに仕留められた。9回2死一塁から遊ゴロに打ち取られ最後の打者になった背番号5は「1点でも多く取ることを考えないと…」。険しい表情のまま帰りのバスに乗り込んだ。

 打つしかない。4回には森野が三塁線への打球を後逸して勝ち越しを許した。だが、落合監督は敗因を打線に求めた。「見ての通りだよ。3戦ともミスは関係ない」。独特の表現で3得点しか奪うことができなかった打線を責めた。あと9試合。打線の奮起なくして、優勝の2文字はない。【桝井聡】

 [2010年9月17日10時52分

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