阪神能見篤史投手(31)が29日の本拠地巨人戦に先発する見込みとなった。昨年7月以降、巨人戦は8戦無敗、6連勝中のGキラー。1敗もできない今回の巨人2連戦で、28日のスタンリッジに続き、2戦目のマウンドを託される。26日も気負いはみせず、落ち着いた様子で調整。ビッグゲームばかりを任されてきた「GDキラー」が、絶対に負けられない1戦で踏みとどまる。
甲子園の一塁側ロッカールームにつながる狭い通路。練習を終え、約15人の報道陣が待ち受けているのを確認すると、能見はニコッと笑って、わざと通り過ぎようとした。負けたら終わりというピリピリ感は表に出さない。ほどよく肩の力を抜いていた。
またも大一番が託される。29日の巨人戦。「落とせない?
なんでプレッシャーかけるの!」と笑った能見は「やることは変わりませんよ。貢献できたらそれでいい」と語った。復帰後の先発3試合は中日、巨人、中日。2連敗であとがなくなった前回23日の中日戦は、7回1失点で勝利に導いた。ことごく首脳陣の期待に応え、チームの苦境を救ってきた。今回の巨人2連戦では、28日のスタンリッジに続き、2戦目のマウンドに上がる。
今季は8回先発して5勝無敗だが、自分に白星がつかなかった3試合もチームは勝った。とりわけ巨人に対しては昨年7月から8試合に先発して6連勝中。4月13日には3回途中6失点KOを食らいながらも大逆転勝ち。白星につなげる安定感はもちろん、勝ち運まで備えるから頼もしい。
「自分の勝ち負けは関係ないですよ。チームが勝つにはゼロ(失点)が一番、確率が高い。点を取られたときにどれだけ少なくするかです。とりあえずチームが負けなければオーケーです」。いつものように、静かに決意を語った。能見が投げれば負けない。薄氷の道を行く阪神にとって「守り神」の存在感は大きくなるばかりだ。【柏原誠】
[2010年9月27日10時56分
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