中日井端弘和内野手(35)が3日、堂上直倫内野手(22)との二塁の守備位置争いへの自信を口にした。名古屋市内のホテルで行われたトークショーに浅尾とともに参加し「20年前のころに戻っている」と、絶好調宣言。ゴールデングラブ賞6度のプライドを胸に、今季フル出場する覚悟を見せた。

 10代の体を取り戻した?

 名古屋市内でのトークショーに出演した井端が、二塁の守備位置取りに向け、絶好調を宣言した。

 「1つだけはっきり言っておく。動きはいいよ。20年前の頃に戻っている。正直、いつでもキャンプができる。1月1日にキャンプインでもいいくらい」。

 二塁にコンバートされた昨季は、右目の故障から5月に戦線離脱。その間、二塁を堂上直に奪われる形になった。落合監督がレギュラー白紙を宣言している今季は、もう1度、ポジションを奪う必要がある。そのため、例年は休養に充てる12月もトレーニングを継続してきた。その結果、堀越の主力として甲子園を沸かせた高校時代のような若々しい動きを取り戻したというのだ。

 トークショーでは今季の二塁手争いについて問われると、きっぱりと答えた。「普通にやれば、大丈夫だと思います。全試合出るのが僕のスタイル。全試合に出たい」。ゴールデングラブ賞6回受賞の名手の意地とプライドがほとばしった。さらに声援をくれたファンの前で「あと10年。皆さんに宣言して頑張ります」と、先輩山本昌と並ぶ45歳現役をも公約した。

 「年末から早く年が明けないかなと思っていた。嫌な年が早く変わってほしかった」。悪夢の1年に別れを告げ、生まれ変わった井端が力強く復活を宣言した。【鈴木忠平】

 [2011年1月4日10時27分

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