<中日2-1西武>◇4日◇ナゴヤドーム

 平田、でかした!

 中日が平田良介外野手(23)のサヨナラ本塁打で、連敗を3で止めた。1-1の延長11回裏、規定の3時間30分を過ぎ、引き分け濃厚の2死走者なしから、左中間に2号ソロを狙い打ち。9回にも同点打を放っており、土壇場で2度もチームを救った。

 サヨナラ勝ちに沸く本塁上の歓喜の輪はなかなか解けなかった。その中心からヒーロー平田が飛び出してきた。もみくちゃになった背中には本塁付近の土がついていた。今季の規定で延長打ち切りとなる3時間30分を超えた直後の11回裏2死走者なし。引き分け濃厚の状況での、価値ある1発だった。着弾の瞬間、試合時間は「3時間33分」。ラストイニングで試合が決まる劇的展開だ。4月17日阪神戦以来今季2度目のサヨナラ勝ち。ナゴヤドームは沸きに沸いた。

 感触は文句なし。一塁に向かう途中に早々と右手を突き上げた平田は、お立ち台でも冗舌だった。

 平田

 ボクが最後だったので、決めてまえ!

 と思った。ホームラン狙ってました、正直言って(笑い)。真芯だったので、打った瞬間に歩きました。

 直前の守りでは荒木から「2死走者なしなら、分かっているな」と本塁打狙いの指示を受けた。ベンチに戻ると井端から「スライダー」と狙い球を教えてもらった。「あの方たちは億を稼いでいる方なので」。億単位の年俸を誇る2人の“金言”に勇気づけられた。

 「去年のフェニックスリーグで野上君からサヨナラホームランを打っていたので」と集中し、大阪桐蔭時代に甲子園を沸かせ高校通算70本塁打を放った感覚にかけた。敗色がちらつく9回にも1死一、三塁で左前に同点適時打を放った。土壇場で2度も苦しむチームを救った。4回にも左翼へ二塁打を放っており、この日3安打の大暴れ。「明日はデーゲームなんで、お酒は控えて下さい」とスタンドに連日の観戦を訴え、最後まで盛り上げた。【八反誠】