<横浜3-1西武>◇6日◇甲府
冷静さを失わず、強気で腕を振り続けた。横浜のルーキー須田幸太投手(24)が8戦目の先発登板で、待望の初勝利。ピンチでも攻めの気持ちを忘れず、6回を1失点に抑え「これまでふがいない投球でファン、チームに迷惑をかけてしまった。やっと勝つことができました」と初々しい笑顔と一緒に、安堵(あんど)感を漂わせた。
どうすれば抑えられるか考えながら、闘争心は忘れなかった。4回2死一、二塁では坂田を、5回2死一、三塁では片岡を「絶対に三振を取ってやる」と、ともに内角直球で空振り三振。マウンド上で飛び上がりながらガッツポーズを見せ、全身でほえた。
結果を出せない時、木塚投手コーチから「1勝できれば自信がつくぞ」と言われた。何げない言葉だが、胸に響いた。「ボクもああいう人になりたいし、そのためにも実績を残したい。結果を残さなければ何を言っても説得力がありませんから」。プロとしての実績に基づく目標とする人物からのひと言に、結果への執念が高まった。
ようやくその自信を手にした右腕だが、慢心はみじんもない。「何勝するとか、防御率ではなくて、1年間安定した投球ができるようにしたい」。ウイニングボールは育ててくれた両親にプレゼントする。感謝を忘れない24歳は、連勝を飾ったチームとともに、上昇気流に乗っていくつもりだ。【佐竹実】



