<ソフトバンク1-2楽天>◇20日◇福岡ヤフードーム

 ホークス最終回の攻撃が、これまでと一味違った印象を天敵右腕に刻んだはずだ。2点を追う9回2死から、反撃はスタートした。3番内川が中前打で出塁。4番松中が四球を選び、5番アレックス・カブレラ内野手(39)が強烈な中前適時打で1点差に迫った。次打者松田も四球で続き、2死満塁。完封負け目前から、サヨナラ勝利へ、夢はふくらんだ。最後は長谷川が二ゴロに仕留められたが、秋山幸二監督(49)のコメントも前向きだった。

 秋山監督

 惜しかったな。でも、ああいう粘りができれば。明日につながる。

 前回対決では、1点すら奪えなかった。7月14日楽天戦(Kスタ宮城)で延長12回スコアレスドロー。田中には10回まで4安打で0点に抑えられた。

 昨年、最終対決(10年8月22日)で完封負けしており、この日の9回の得点は、実に28イニングぶり。しかし、前回チームを離れていた内川とカブレラが得点に絡み、相手に嫌なイメージを植えつけたことは大きい。

 ◆内川

 前回、内川は右太もも裏痛で不在。第2打席まで連続三振を喫したが、終盤2打席で2安打。反撃の起点になった。

 ◆カブレラ

 唯一の得点をたたき出したカブレラも、前回対決では左足太もも裏痛で離脱中。「田中は直球、スライダー、フォークとすべてがいい球。次回も手ごわい」と謙遜したが、この日の2安打は次週の対戦につながる。

 また、昨年の対戦打率4割1分7厘(12打数5安打)を誇る主将小久保が、26日からの楽天3連戦での復帰を目指し、最終調整に入ることも決定した。チームに合流すれば、さらに攻撃力は増す。

 連勝は4で止まり、2位日本ハムとは3ゲーム差と迫られた。それでも、ただでは転ばない。最終打者となった長谷川も、田中の投球を冷静に分析していた。「今日はフォーシームが多かった。次はKスタ(宮城)なので風があるし、今日よりもツーシームが多くなるかもしれない。どういう投球をしてくるか分からないが、これからはああいう場面(9回2死満塁)で打てる打者になりたい」。リベンジの準備は整っている。【松井周治】