<オリックス0-3ソフトバンク>◇21日◇京セラドーム大阪

 オリックス鈴木郁洋捕手(36)が不屈の闘志をみせた。9回に左中間二塁打。今季11度目の完封負けの中、マルチ安打だ。20日の試合前練習で送球を鼻に受け、鼻骨4カ所を骨折。陥没した部分の修復手術を受け、全治4週間と診断されながら、2戦連続フル出場だ。「プロだから行けと言われたら行きます」と、簡易ギプスで固定した鼻腔(びくう)から血を流しながらマスクをかぶった。チームの連勝は5で止まり、鈴木も屈辱の4盗塁を許すも、この強い姿がCS進出に必要だ。