<西武3-4ソフトバンク>◇9月30日◇西武ドーム
新世代クリーンアップでグイッ!
ソフトバンクは今季初めて3~5番を20代で固めた。今季初の5番に起用された長谷川勇也外野手(26)が7回に同点の左前適時打。4番松田宣浩内野手(28)は2安打と打線をけん引した。V2目前で松田&長谷川が、負傷離脱中の小久保、松中の穴を十分に埋める活躍を見せた。フレッシュな力でゴールに突っ走る。
ソフトバンクの近未来クリーンアップが逆転劇を呼び込んだ。1点を追う7回無死二塁。「新5番」長谷川が、運も味方につけた。2球続けてバントを失敗…。だが、動じなかった。2ストライクと追い込まれ、サインは「打て」-。3球目、西口の外角高めのボール球に自然とバットが出た。振り切らずミートした打球は左翼線へ。二塁走者の松田が同点のホームを踏み締めた。
長谷川
引っ張ろうと思っていたところに外角の球が来て、うまく切れずに入ってくれという感じ。バントミスの後なので、素直に喜べないんですが…、結果オーライです。
今季初の5番に座った。09年には打率3割1分2厘をマークした男にはこだわりがある。「ヒットを打つことよりも、自分のスイングができるかどうかを気にしている。打てなくても自分のスイングができれば、納得できる」。打撃フォームが少し崩れれば、安打を打っても不機嫌になる。結果よりも形にこだわり続けたことで、8月に2割3分台だった打率を2割8分2厘まで上昇させた。
勝ち越しの火付け役は、今季6試合目の4番に入った松田だった。先頭で中越えの二塁打で出塁。ムードを高め、7番福田まで4連打を浴びせ、逆転に成功した。「4番ではなく4番目ですよ。打ってやろうと思えば、打てないんですよね」と言う松田には充実感が漂っていた。
長年クリーンアップを張る39歳小久保、37歳松中が負傷離脱中に、松田&長谷川が実力を最大限に発揮した。長谷川は「マジックがいくつよりも、自分の打撃ができるかどうか重要です」ときっぱりと話す。立花打撃コーチは「(2人とも)下半身がしっかりしている」と太鼓判を押す。V2目前で新時代の風も吹き始めたホークス。V2の先に続く常勝軍団の礎ができてきた。【奈島宏樹】



