横浜球団譲渡でTBSホールディングスと合意したディー・エヌ・エー(DeNA)に対し、地元トップからスター監督待望論が上がった。同社の春田真会長(42)と守安功社長(38)が11日、横浜市内の関係各所を表敬訪問。横浜市役所で林文子市長(65)が「補強をしっかりやってください。魅力的なチーム作りを考えてもらいたい」と要望、会談後の会見で「人気が出そうな監督さんとか選手を連れてきてくださいという思いで言ったんです。目玉のスターが欲しい」と語った。春田会長は「考慮した上で、伝えておきます」と苦笑いで応えた。

 春田会長は「マニフェスト」も披露した。神奈川県庁では黒岩祐治知事(57)との会談の中で「常にCSに出られるようなチームにしたい」と目標を宣言。終了後には「少なくとも開幕戦を含め、主催試合の最初は満員にしたい」と観客増への意欲も示した。この日は計6カ所を回り、横浜スタジアムでは鶴岡社長から「前向きだしいいじゃない。これからは若い人たちに違う世界のことを習うよ」と絶賛されるなど、各地で大歓迎を受けた。