阿部が待望の「ジュニア」に、09年以来3年ぶりの日本一奪回を誓った。巨人は12日、阿部慎之助捕手(32)の妻悠さんが11日午後6時29分、都内の病院で第3子となる長男を出産したと発表した。体重2674グラムで母子ともに健康という。「1」が3つ並ぶ1月11日という縁起がいい日の長男誕生に、グアムで自主トレ中の阿部は大喜び。「日本一」への思いを新たにした。

 常夏の島グアムで自主トレに励む阿部のもとに悠夫人から吉報が届いた。「嫁も赤ちゃんも元気で本当に良かった」。待望の長男誕生に胸が躍った。「お姉ちゃんが2人(08年、10年に誕生)で3人目が男の子って、俺の人生は本当にうまくいっているね」。いつになく優しい笑顔で話した。

 さらに息子への思いを続けた。「初めての男の子。男っていうのは自分の中でまた、何か変わるんだろうな。女の子には優しいパパだけど、男の子にはどうなんだろう。どんな、おやじになるのかは想像もできないけど、やっぱり、なおさら頑張らないといけないという気持ちにはなる」。

 出産予定日だった20日から逆算してグアムへ渡った。「長女は1日前、次女は2日前だったから、3人目は3日前かなと思って」。“おやじ”の17日の帰国を待たず長男は元気な産声を上げた。1月11日-。「1」が3つ並ぶ縁起がいい日に生まれてきた息子からのメッセージは「1番=頂点」ということだろう。

 プロ入り12年目の今季はキャプテン、正捕手に加え、初の4番打者として開幕を迎える可能性が高い。「ベンチ、ファンが『ここで打ってくれ』というところで打てる。期待に応えられる人が4番だと思う。たくさん本塁打を打つのも理想だけど、期待に応えるっていうのが一番」。ただ、その期待を重圧だとは感じない。「俺が調子に乗ったら日本一になれるよ。自分の性格を分析して、いい意味で調子に乗れれば、どこか集中力を欠いたような打席も減るでしょ」。

 この日、同じグアムで自主トレ中の内海、山口、長野、藤村、沢村らからケーキで長男誕生の祝福を受け、笑顔がはじけた。「何が何でも、いい1年にするという思いが強い。やっぱり、日本一って最高だから」。家族のために、チームのために頂点を勝ち取る。【為田聡史】