ソフトバンク小久保裕紀内野手(40)が「キャプテン賞」設立を発表した。米国アリゾナ州フェニックスで自主トレ中の主将は、主力の流出でチャンスが巡ってくる若手を発奮させようと「一番頑張ったやつにキャプテン賞を出すよ」と企画を打ち出した。

 賞品は「決めてない」ものの車やファッション、ワイン、本など幅広い趣味とこだわりを持つ小久保が選ぶ逸品。「選考基準は俺、独断と偏見で。若いやつやな。内川とか摂津とかはいいやろ」。いたずらっぽく笑ったものの、狙いは真剣そのものだ。

 若手に目の色を変えてもらわないと、日本一連覇はあり得ない。特に杉内と和田、ホールトンが抜けた先発陣はローテーション入りの“ごちそう”が目の前だ。「投手が空いてる穴をどれくらい取りに来るか、見ものやね。大場、大隣、岩崎、山田もその気になってる」。野手も川崎の抜けた遊撃競争があるだけに「今宮、福田、明石。金子も入ってくる」と具体名を出してノミネートした。

 小久保自身はカブレラ、新外国人ペーニャらとの争いを覚悟。「競争するためにはまず健康でいないと」とこの日も午前5時半起床で汗を流した。今日20日にはティー打撃を首の手術後初めて解禁する。