プロ野球は今日30日、セ、パ両リーグが同時開幕し、ナイター6試合が行われる。
巨人原辰徳監督(53)が「七分咲き開幕ダッシュ」を宣言した。開幕直前になって、打線の活況具合をサクラの開花予報のように語るのが、原監督のマイブーム。開幕前日の29日、東京ドームの全体練習で、打線の満開時期を聞かれると「満開もいいけれども、七分八分くらいで『もう少し』というのもいいからね」。七分咲き、八分咲きの桜の美しさを強調し、打線も七分で十分とした。
その心は「満開になると散る寂しさもある。満開は先においといて、成長過程というかね、チームというのは今日より明日というね、強くなっていくという部分をもって戦っていきます」。各自がアクセル全開で行くよりも、余裕を持ちつつ、七分をキープすればいい。仮に個々が100%でなくても、互いに補って、束になって戦えば、チームとして躍動できる算段だ。「開幕ダッシュはあるに越したことはありませんけど、勝つことはそう簡単なことではありません。チームを信じ1歩1歩です」と、地に足ついた戦いで貯金を築く意気込みだ。
無敵大補強を施したはずが、思いのほか、打線の開花は鈍かった。オープン戦のチーム打率は12球団ブービーの2割1分2厘。24日のDeNA戦では1安打完封負け。原監督は「今年の巨人軍は貧打。貧打巨人軍。貧打で戦うしかない」と自虐的だった。ところが26日のマリナーズ戦で15安打と待望の固め打ち。同監督は「本来の打撃を、今年初めて見ました。花冷えという言葉が出て、花が咲いていないという表現も使いましたけど、30日には三分ぐらいの花が咲く気がします」と復調の兆しを感じていた。この日も「まだ二分、三分」と控えめな自己評価。「しかし、大きな目標を持たせた状態で船出したい」と続けた。目標は「日本一奪回」と原監督。パッと散っては意味がない。チームは長い春を待っている。【金子航】



