井川効果で新勝利の方程式完成!

 オリックスが左腕中山慎也投手(30)を必勝リレーに組み入れる方針であることが13日、分かった。11日楽天戦で井川が8回1失点と好投し、6年ぶりの復活勝利を挙げた。ローテーション左腕としてメドが立ったことで、空席だった「7回の男」として、先発タイプの中山に白羽の矢を立てた。阪神監督時代に「JFK」をつくった岡田監督が中山、平野、岸田の「NHK」を結成させる。

 中山は10日楽天戦の7回に登板。技巧派だった先発時とは違って、ストレートでぐいぐい押す新スタイルを披露。最速144キロの直球で、1回を無失点に抑えた。「先発で飛ばせと言われても、やっぱり先(のイニング)を見てしまうので。中継ぎは1球1球が勝負」と火消し役の役割を自覚した。

 現在は主に香月、吉野の2人が7回を担当している。そこに中山が入ることで、ブルペン陣の厚みも増してくる。スタミナ豊富で連投が利く中山ならば、2イニング登板も可能。借金10からの巻き返しに向けて、新勝利の方程式、オリたちの「NHK」が後半戦でもフル回転する。