キヨシ、がっかり…。DeNA中畑清監督(59)が沖縄・宜野湾での春季キャンプ初日の1日、選手の姿勢に超辛口採点をつけた。「今日は点数をあげられない。元気もなし、打球音もなし…。今日はゼロ!」とばっさり。昨年の「120点」とは真逆のスタートに不満たらたらだった。

 若手野手の自覚の無さが許せなかった。フリー打撃で3、4番に期待する新加入のモーガン、ブランコのいまいちの打撃に少しがっかりすると、そこにドラフト1位白崎浩之内野手(22=駒大)ら、ルーキー野手の姿が追い打ちをかけた。逆方向へはいい当たりを飛ばすものの、引っ張る打球は力なし。「この時期は、こいつすごいぞ、と周りを脅かすような引っ張った強い打球を見せないと。みんなを差し置いてもアピールしないと物足りない」。さらには「筒香も全然まだ。チームを引っ張る雰囲気が全くない」と、主軸への成長を求める男の姿勢にもダメ出しした。

 ゼロからの出発だった1年前は、選手を自分の目で見て“知る”ことが主だった。この日も「見ることを意識している」と話したが、その目的は“見極め”。「去年までの戦力はもう分かってる。今年は、浮上するためにどのくらい必要な力になってくれるかを見てるんだよ」。だからこそ、ベテラン勢を2軍スタートさせてまで1軍に連れて来た若手が存在感をアピールしないことが不満だった。

 白崎は「明日は、もっともっと声を出してアピールしていきたい」と反省。若手は打球音と元気で、「おとなしい世界は、俺の野球じゃない」と落ち込んだ中畑監督を見返せるか。【佐竹実】