<西武3-11ソフトバンク>◇14日◇西武ドーム

 ダンダンダンと来た!

 ソフトバンクがCS圏復帰に王手をかけた。後半戦初の和製オーダーで3本塁打を見舞って、西武に連勝。6回は若手トリオで7点の猛攻だ。前打席でソロの江川が2点適時打で十亀を降ろし、続く柳田悠岐外野手(24)が石井の初球を右翼席へ3ラン。中村が2ランでトドメを刺した。ここ4戦で12発の花火大会で、今日15日も勝てば7月3日以来となる3位へ浮上する。

 飛距離は外国人選手のそれ、だった。鷹ファンで埋まる右翼席上段まで滞空時間たっぷりの130メートル弾。打った主は「ギータ」の愛称で呼ばれる柳田だった。「ホームランは最高っすね。でも後は最悪っす」。3三振にぼさぼさ髪の頭をかきながらいつもの口調。それでも背骨が折れんばかりのスイングから生まれる破壊力が、24歳の魅力だ。

 6回1死一、二塁。西武2番手の石井が投じた初球スライダーを獲物にした。外に逃げ切る前にバットで射抜く5号3ラン。「高めの甘いのがきたらいこうと思った。初球にきたので。思い切って良かったっす」。直前には4回の打席でソロを放った江川が2点適時打で十亀をマウンドから引きずり降ろした。この2人、2球で5点をたたき出した。さらに中村にも2号2ランが生まれ、この回若手の7点で試合を決めた。

 和製オーダーでも攻撃力はたっぷりだ。7番DHで後半戦初スタメンの柳田が語る。「上位(打線)が調子いいので、走者のいる場面で回ってきます」。内川や松田、長谷川が打ちつなぐから準主役にもスポットライトが当たる。おまけに「代打の時は当てに行ってたけれどスタメンだといろんな球を見られるしいいっす」と士気も高かった。

 前カード楽天戦では内川の呼びかけで仙台市内の焼き肉店で野手会を開催。結束力を高め、チームはここ4戦連続2桁安打、この間12本塁打と追い上げエンジンがかかってきた。2日で20点を奪い、西武をねじ伏せた。3連勝なら、ついに3位、CS圏に再浮上。秋山監督は興奮したのか、西武ドームの階段108段をダッシュで駆け上がり「あ~もうきつい」と植え込みの縁に座り込んだ。膝に手をやって「明日、明日」と立ち上がる。本当に厳しい戦いはここからだ。【押谷謙爾】