日本ハムのドラフト1位、早大・有原航平投手(22)が、来春キャンプ中の2月15日に予定される紅白戦で実戦デビューすることが12日、分かった。2軍キャンプ地の沖縄・国頭でスタートを切る予定だが、同地で1、2軍全選手で行う紅白戦が初お披露目となりそう。現在は右肘を痛めており、回復具合を見ながらという条件付きだが、順調ならば期待の大器がキャンプ中盤でベールを脱ぐ。

 有原が早ければ「2・15」に実戦デビューする。2軍キャンプ地の国頭で行われる紅白戦が2月15日に組み込まれる見込み。全選手が集結する毎年恒例の一戦は、多くの新人のお披露目舞台となってきた。右肘痛の影響で2軍スタートが決定的な黄金ルーキー。患部の回復次第という条件はあるが、じっくり「プロ初登板」を見据えて準備することになりそうだ。

 開幕ローテーション入りへの第1歩となる。キャンプ中盤での実戦は1、2軍の入れ替え、開幕へ向けた戦力を見極める大きな判断材料。今春キャンプでは国頭の紅白戦で新人の浦野と岡が猛アピールに成功。開幕から1軍戦力として起用された。11月の新入団選手発表の際に「しっかり1軍戦力として頑張ります」と宣言した有原にとっても最初のハードルとなる。

 すべては開幕ローテ入りを見据えて逆算したプランだ。右肘は11月に受けた球団のメディカルチェックでは異常なしと診断された。有原は慎重を期し、年内はノースロー調整でプロ入りの準備を進めている。来年1月に2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で参加する新人合同自主トレでも、球団は無理をさせない方針。栗山監督も「慌てる必要はない。そこ(15日紅白戦)からでも、開幕に十分間に合う」と期待している。今はベールを脱ぐ日に備え、万全の体制を整えていくのみ。順調に患部の痛みが消えていけば、4球団競合の即戦力右腕に描かれた青写真が現実に近づいていく。