阪神残留を決めた鳥谷敬内野手(33)が今季用に3種類のグラブを用意したことが17日、分かった。アドバイザリー契約を結ぶ久保田スラッガー社が作成した。<1>黒色、薄茶色を施した黒ラベルの昨季と同じ型。<2>同じ2色を施し、昨季と同じ型で捕球面の革をやや薄くした水色ラベル。<3>昨季用より全体的に5ミリ大きくし、捕球面の革を頑丈にした薄茶色ベース。この3パターンから最もフィットしたものを探す。

 鳥谷はプロ3年目の06年以降、徐々にグラブの大きさを小さくした。今回は新たな試みで5ミリ大きくしたグラブも注文。このグラブはボールの力が伝わる面が大きくなることから、きめ細かい繊維が詰まって耐久性の強い革を捕球面に使用。名手の左手と新グラブでどういう化学反応が起こるのか注目だ。

 すでに沖縄自主トレで黒ラベル、5ミリ大きいグラブの2つを試用中。担当の和田卓也氏には「このグラブでゴールデングラブ賞を取ります」と誓った。昨季は2年連続3度目の同賞をゲット。阪神では84年から87年まで連続受賞した平田勝男に並ぶ、虎遊撃手最多となる4度目受賞に期待がかかる。【佐井陽介】