<東都大学野球:中大4-0国士舘大>◇第4週3日日◇27日◇神宮
28日のドラフト会議で1位候補に挙がる中大・沢村拓一投手(4年=佐野日大)が、会議を目前に国士舘大を完封した。被安打4、12三振を奪ったが、優勝には届かなかった。
巨人が1位指名を公言する中、同投手は「運命がどうなるか楽しみ」と結果を待つ。
ドラフト前最後のマウンドを、沢村はきっちり無失点で締めた。中盤にスライダーが抜け始めると、直球主体に切り替え、臨機応変な投球で散発4安打完封。「打線が4点も取ってくれたんで、余裕を持って投げられました」。最速は155キロをマークし、150キロ超えの速球は9回まで衰えなかった。得点圏に走者を背負った9回は2者連続三振に仕留めるなど、7回以外毎回の12奪三振。防御率は0・82と、一気にリーグトップに浮上した。
国学院大が勝ち、リーグ優勝は逃したがドラフト会議を迎える。ネット裏には、1位指名を公言する巨人をはじめ阪神、広島、ソフトバンクのスカウトが駆けつけた。スカウト会議のためすぐに球場を後にしたが、目玉右腕のマウンド姿を目に焼き付けた。
試合後は約50人の報道陣とテレビカメラ4台が集結。運命の1日を「信じて待つしかない。運命は決まっている。その運命がどうなるのか、ものすごく楽しみです」と覚悟を決めたように話した。29日の東洋大戦を残すが、視線はその先をとらえている。「4年間、大学用の練習をしてきたわけじゃない。でないと、プロ出身監督のところに来た意味がない」と言い切った。元巨人の完全試合男、高橋善正監督(66)のもとで、プロを意識して練習を積んできた自信の表れだ。
ゲームセットの瞬間、沢村は“1番”と言わんばかりに右手人さし指を突き立てた。「豊作の世代でも誰にも負けたくない。いいドラフトになればいい」。最高の評価を得られるか、剛腕の進む道が今日決まる。【鎌田良美】



